
マイルを貯めて利用できる国内線のANA特典航空券。東京↔︎沖縄を利用した場合、レギュラーシーズンで片道9,000マイル、往復で18,000マイルとなります。
ところが東京から沖縄をレギュラーシーズン、ハイシーズン問わず、往復で一律15,000マイル、15%引きで乗れてしまうという技があるのでご紹介したいと思います。
同じ方法でハイシーズンの必要マイル数が往復23,000マイルの宮古や石垣も同様に、往復15,000マイル、35%引きで乗ることが出来るのです。
実は結構陸マイラーでは知られているお得な技の一つなので、知識として知っておくだけでも損はありません。
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特典航空券は国内線は片道、国際線は往復のルール
国内線特典航空券は原則片道ずつ、国際線は必ず往復というルールがあります
ここでまず、国際線特典航空券の説明をさせてください。『沖縄や石垣って日本でしょ?なんで国際線?』と思うかもしれませんが、この説明が重要となってきますので、少々お付き合いを。
では、まずANAの国際線特典航空券の概要から見てみます。
図のように、国際線特典航空券の必要マイル数はゾーン別に別れています。ZONE2から10まで別れており(1は日本)、それぞれ東南アジア、北米、ヨーロッパのようにエリア別で必要マイル数が区切られています。
韓国ソウルだけ唯一、ZONE2の区分で必要マイル数が少ないゾーンです。レギュラーシーズンにエコノミークラス利用でANAで日本とソウルを往復した場合の必要マイル数は15,000マイルとなります。国内線の東京⇔札幌、福岡のレギュラーシーズンの必要マイル数と同じです。
国際線特典航空券は上にあるスターアライアンス加盟各社での利用も可能となります。これを『提携航空会社特典航空券』といいます。簡単に言えばANAマイルで提携している他の会社に乗れる、ということです。
『提携航空会社特典航空券』はANA国際特典航空券と違いシーズンの区別がなく、年間一律のマイル数で利用が出来ます。
『ANA国際線特典航空券』と『提携航空会社特典航空券の違い』
ANAの特典国際線航空券は、このようなルールになっています。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/int/usage.html
▲ANA国際線特典航空券概要(公式サイト)▲
日本発、日本着となるANA特典航空券では途中降機(24時間を越える滞在)は出来ません。
続いて『提携航空会社特典航空券』のルールを見てみます。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/tukau/award/tk/zone.html
▲提携航空会社特典航空券概要(ANA公式サイト)▲
提携航空会社特典航空券の方が、日本発であっても往路・復路のどちらかで途中降機、24時間を越える滞在が1回に限り可能となっていて、この点がANAと違い柔軟なルールになっています。
これを活用して以下の旅程を組んでみます。
往路で途中降機
東京→沖縄(途中降機)→ソウル→東京
復路で途中降機
東京→ソウル→沖縄(途中降機)→東京
東京から沖縄への単純な国内線往復とせずに、沖縄経由のソウルとすると、15,000マイルで済んでしまう必要マイル数の逆転現象が発生します。
ではさっそく特典航空券を予約してみます。
提携航空会社特典航空券もANAから直接予約可能
普段使っているANAアプリからちゃちゃっと予約を入れてみました。
日程は、夏休みも始まった7月23日に出発をすることにします。
くどいようですが、『国内線特典航空券予約』ではなく『国際線特典航空券予約』です。東京⇔ソウルの単純往復ではなく、沖縄経由にするために【複数都市・クラス混在】を選択し入力していきます。こんな感じです。
続いて復路。
上の区間2と続けて入力します。7月26日に沖縄から東京に戻る旅程です。これで沖縄の滞在は3泊4日になります。続けて操作を進め便を選択していきます。旅程が確定しました。こんな感じです。
【往路】
6:10東京(羽田)発→ソウル8:35着。いったん韓国へ入国しますがすぐ出国、ここまでが往路です。
【復路】
ソウル12:30発→福岡13:50着。日本に帰ってきます。わずか7時間の海外です。
お気付きの方もいるかと思いますが、ここまでの『日本⇔ソウル』間の利用航空会社はアシアナ航空です。この部分が【提携航空会社】の利用となります。
福岡では復路、つまり帰りの乗り継ぎ扱いです。途中2回まで乗り継ぎ可能でしたね。これが1回目です。
福岡18:00→沖縄19:40着。東京を出てから13時間かかっていますが、沖縄へ着きました。
便の選択によってはもっと短くすることも可能です。この沖縄で途中降機(24時間を越える滞在)をして、4日間滞在後の7月26日、東京へ戻ります。
一番下の必要マイル数に注目すると、必要マイル数は15,000マイルになっています。
国際線利用のため、燃油サーチャージや出国税などが別途必要にはなりますが、通常必要マイル数から比較すれば3,000マイル引きで利用できています。
そして、提携航空会社特典航空券はANA特典航空券のように、レギュラーシーズン、ハイシーズンなどのシーズンの区切りがありません。よって、便さえ取ることが出来ればハイシーズンに利用することが一番得になります。
ハイシーズンの東京⇔石垣を『国内線特典航空券』で取れば23,000マイル必要ですが、このルールを当てはめて取れば15,000マイルで済むことになり、その差は8,000マイル変わってきます。
そして今回は東京と沖縄を往復する、という例ですが、もちろんソウルが目的地となるため滞在可能です。
沖縄に行った後韓国旅行をする、なんてことも当然出来ます。
提携航空会社特典航空券のメリット
国内線の特典航空券は2ヶ月前から受付(※2018年10月28日からはルールが変わります)ですが、この方法は『国際線の特典航空券』のルール(あくまでも沖縄は帰りに立ち寄っている)になることから、355日前から発券が可能となります。
よって、国内線の開放日である2ヶ月前まで待って『取れない・・・(涙)』という最悪の事態は防げます。
さすがに1年前から沖縄旅行を計画する方はいないとは思いますが、早く取ることが出来るという点ではメリットとなるでしょう。
まとめ
・普通に国内線特典航空券を取るよりも、ソウル経由の提携航空会社特典航空券はマイルが少なくて済む
・ただし、いったん海外に出国する必要があるのでパスポートが必要
・もちろん、航空券上はソウルが目的地となるためそのまま韓国旅行も可能
・往路、または復路で飛行機の乗り継ぎ回数が多いので疲れます
というわけで、簡単ではありますが「国内線の必要マイルより少ないマイルで沖縄旅行をする方法」でした。
お役に立てれば幸いです(՞ةڼ◔)☝